shotachibaのブログ

ストレスで適応障害になった僕が、自分の内面を晒しながら曲を作るブログ

58日目

 

浪人生時代

 

かつて書いたように(2日目)、浪人時代は1日10時間勉強しっぱなしの毎日

 

それでも音楽は聞けるから、自習時間や勉強の合間なんかによく聞いていた。

 

当時は9mmがめっちゃ流行ったのもあって、残響レコードコンピレーションをよく聞いていた。

この体験が、僕の曲作りやsincaiのバンドサウンドに大きな影響を及ぼしたのは、まぎれもない事実だと思う。

 

あと、大好きなELLEGARDENが活休して、the HIATUSとNothing's carved in stoneが動き出し、それをめっちゃ聞いてたなあ。

当時は特にNothing'sの登場が衝撃的だった。インディーズシーンをバコーンと打ち抜いてきた感覚。

 

で、楽器のほうはというと

「さすがに1年勉強ばっかすると気が狂う!時間管理するからベース弾かせて!」

と親を説得し、ちょっとずつ弾いてた。

 

音楽的には、いわゆる邦楽インディーロックを聴きまくっていた時期だと思う。

 

 

浪人終了

 

大学合格が無事決まり、何もない3月を過ごしていたとき

 

当時友達になったやつから真昼間に電話がかかってきた

 

「今、大宮でスタジオ入ってるんだけど、ベースのやつがばっくれたから大変なんだ!ひまだったら今すぐこない!?」

 

ひまだったので行った笑

 

それがまぎれもない、tizzyというバンドだった。

 

大宮のゲートウェイは、駅からどうやっていけばいいのかよくわからんところにあるし

店員さん怖いし、たばこのにおいめっちゃきついし

部屋に入ったら、髪が超長くてテンションMAXのギタリストと、突然の来訪者に戸惑いを隠せない前髪長くて目が見えないボーカルと、口も音もうるせードラマーの3人が待っていた。

 

めっちゃこわかった。笑

 

それがきっかけで、僕はtizzyというバンドに入ることになる。

 

たぶん、大学入る前に1回くらいライブしたかな?

めちゃくちゃだったけど笑

 

 

tizzyとは

 

これだ

youtu.be

 

とにかくうるさいバンドだ笑

 (この映像は22歳のときかな)

 

これを僕は、2年間やってた

 

やってる当時はとにかく大変だった

 

授業の後に練習があるから、片道2時間の通学電車でずっと重たい機材と一緒だし

 

いくらバイトしてもお金はぜんぶバンドにつぎこんだし

 

友達をライブに呼んでも、どうしようもないライブしちゃったり

 

曲は暗いと言われたり

 

メンバーとはけんかするし

 

めんどくせーバンド先輩にからまれたり

 

ライブハウスやブッカーともめたこともあった

 

 

 

でも、まぎれもなく僕の青春だった

 

そのときできることは全部やろうと思えたし

 

友達もいっぱいできたし

 

ちょっとしたきっかけだって、たくさん作れた

 

かっこいいって言ってくれる人もけっこういたし

ファンになってくれた人もいた

 

このバンドで売れたいと強く思った

こいつらと一緒なら、かっこいい音楽できるなって、

大丈夫かなって思ってた

 

バンド人生の土台を作れたと思うし

自分の居場所もできて、よかったなって思ってた

 

 

でも、うだつの上がらぬ日々は続いて

結局tizzyは活動休止 

 

そのきっかけは僕だったと思う

 

僕は当時の、あのバンド内のどうにもならない状況や空気感

これからくる謎の威圧感みたいなものに、押し負けた

 

 

あと、自分のやりたいことが強くなってきたのも自覚していた

 

初めて1年半くらい経った頃に、僕は曲を作り始めるようになった

それを自分で歌いたいと思うようになった

自分のこだわりが強く出てきたのも覚えてる

 

そうなると、それに合わないものはなんだかやだなとおもうようになった

アソビの部分を持てなくなっていた、おかしくなってたと思う

 

そんなこんなが重なって、tizzyは止まった

 

大好きだって言ってくれた人、仲間には、本当に申し訳なかったと思ってます

 

けれど、ほんとにあの時はあの選択しかできなかったのよ

言い訳みたいに聞こえるかもしれないけど(そうだとしてもいいけど)

そこにしか道がなかったかんじ

 

それくらい当時のバンドの状況はぐっちゃりしてたし

僕も変だったと思う

 

 

今思い返しても、今僕が音楽をやってるつながりは、だいたいtizzyでできたものじゃないかと思う

 

tizzyで出たライブハウス、見にきてくれた友達、仲良くなった仲間、tizzyでのプレーを見てバンドに誘ってくれたやつら

 

実は、活休になってからしばらくは、これがコンプレックスだった

 

それくらい自分にとって大きな存在だったバンド、もうやってないのにそのイメージがつきまとううっとうしさ、やりたいことと実力のギャップ

 

なんかそういうごにょごにょしたものたち

 

まあまあしんどかった

 

 

今はというと

 

そんなバンドをやってたのも、もはや5年くらい前の話

 

時が過ぎたこと、いま自分がやりたいことをやれてる感覚

そういうのが、当時抱いていたコンプレックスを解消してくれたと思う

 

なので、今tizzyの話をされても「あのバンドうるさくてヤだよ〜笑」くらいで話ができる

 

でもまあ、当時一緒にやってた奴らはどんどん売れて、話題になったりTVに出たりしてるやつもいる

 

そういう人たちが出てきた時、これまた焦ったりコンプレックスになりかけたけど笑

(いまは大丈夫)

 

結局、過去にとらわれていただけなんだね

それを言い訳にしてなんもしてないだけ

だから、なんかすればさらっと解決できちゃうんだ

 

っていうのを、この2ヶ月で学んだよ僕は

 

 

バンドって、やるのしんどいんですか?

 

結論から言うと、僕はそうではないと思う

 

楽しいバンドはいくらでもあるし、バンドに関わる方法なんてごまんとある

 

例えば、メンバーじゃなくてもサポートって形で活動をするのもアリだし

ソロプロジェクトにして、まわりは全部サポートっていうのもよくある話

 

それでも世の中には、解散だー活休だー脱退だー不倫だーなんじゃーかんじゃーっていうのがつきまとうバンドがめちゃくちゃある

 

でもまあ、これは「バンドだから」っていうのではないと思うんだ

 

人が集まれば、熱意だったり何かしらのプランだったり

そういうのがぶつかり合うものだ

 

走る速度の違い、思い描くものの違い、熱量の違い、自分の人生で大切なもの、守りたいものや大切な人

そういうのって、人によってめっちゃ違うじゃないですか

 

それが、感覚的に一致しているかどうかっていうのが大事なんだと思うんです。

 

それか、それをお互いに認め合い許しあえるような関係があるor関係を維持する努力をしようとできるか

 

そういうのがポイントなんではなかろうか。

そのポイントから外れると、人はこっぴどい喧嘩をしたり、お別れをしたりするのではなかろうか。

それが、バンドをしんどいと思わせる要因の一つだと、僕は思います。

 

 

こういう関係は

彼氏彼女、夫婦の関係に近いと僕は思う。

 

逆に、家族とはちょっと遠いもの

言えばわかってくれるのが相手ではないし。

(家庭内で喧嘩してるケースは置いておきます)

 

 

 

 

ちょっと長くなったけど

仲間との感覚や、見えているものを共有できるかっていうのが

人の集まりには必要なんだと思うんです

 

でも、基本的にバンドマンは音楽を始めた時

「音楽たのしい!楽器楽しい!ライブしたい!CDつくりたい!おれの音楽を聞け!」

という初期衝動で動いているから笑

 

それを押し通そうとするやつが3人も4人も集まったら、そりゃしんどくなる笑

 

 

だから、ぼくが言いたいもっとわかりやすい結論としては、

「仲良くしようぜ」

ってことです。笑 

 

逆に、ちょっと感覚ちげーな、と感じたら

それは一緒にやるべきじゃないかもしれない。かもね。

 

 

お前は初期衝動否定派なのか?

 

そんなことないです。

僕は初期衝動が大好きです。

 

そういう人たちが伝説を作るのも好きだし、

それでずっと駆け抜けている先人たちも、大好きだよ。

 

憧れています。

 

 

正直に言うと

僕はほんとにそれしかなかった笑

 

でもそれで、いままで幾度となく失敗をしてきたし

なのに「なんで失敗するんだろ、わからん」と、考えることを放棄してきた。

 

僕がはっきりしないことによって今までたくさんの人に迷惑をかけたし

期待してくれたのにそれに応えられなかったりした

 

 

じゃあ、初期衝動が僕の失敗の原因なのか?

 

それの答えは、明らかにノーです。

 

26歳になって、やっと失敗の原因がわかったんです。

 

「はっきりしない、迷う。」

 

これが僕をだめにする原因。

僕自身が生み出している大いなるもの。

 

 

別に迷うのもいいと思うんだが

いかんせん僕はそれが長い

 

それは、今までずっと書いてきたけど、

考えすぎているからってのが原因だったんだと、今は思えます

 (感じていないってこと)

 

 

バンドや音楽って、初期衝動を忘れちまったら

とたんにつまんなくなるんだぜ。

 

 

 さいごに

 

もうすこしでおやすみが終わる。

 

このブログも、〆に向かってますよ!